CFF2で廃止されたオペレータと代替取得方法
えーと、暑いんだか涼しいんだかよくわからない昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。
最近少し忙しくなってきたので、疲れました。
で、なんてことはないんですけど、Open Type Fontテーブル関連調べててCFF2でCFFにあったオペレータがごっそり削除されたのでちょっとメモしておきます。
1バイトオペレータ
- 0x00…version
- 0x01…Notice
nameテーブルのCopyright文字列(name ID 0)及びTrademark文字列(name ID 7)を参照。
- 0x02…FullName
nameテーブルのFull Name文字列(name ID 4)を参照。
- 0x03…Family Name
nameテーブルのTypographic Family Name文字列(name ID 16)を参照。存在しない場合はFamly Name文字列(name ID 1)を参照。
- 0x04…Weight
OS/2テーブルのusWeightClassを参照。
- 0x05…FontBox
headテーブルのxMin、xMax、yMin、およびyMaxフィールドの組み合わせより生成します。これらはデフォルト値のみの場合であり、概算にすぎませんが、CFF1インタープリターでの値を導びくにはは十分な精度があります。
一部のインタープリターはこれらの値を使用してグローバルカラーリングのヒントに影響を与え、この数値を利用してフラット化パラメーターを設定します。
- 0x18…Copyrigh
nameテーブルのCopyright文字列(name ID 0)を参照。
- 0xd(13)…UniqueID
元来はプリンター側でフォントをキャッシュする際に利用されていましたがサードパーティ製フォントのコンフリクトによる信頼性の低下とハードウェア性能の向上によるキャッシュパフォーマンスの相対的な低下等の理由により廃止されました。
- 0xe(14)…XUID
不要。UniqueID参照のこと。
- 0xf(15)…charset
必要な場合、グリフ名をver.2.0のpostテーブルに盛り込む事が可能です。
- 0x10(16)…Encoding
cmapテーブルを参照。
- 0x12(18)…Private
不要。CFF2では、PrivateDICTは常にFontDICTINDEXのFontDICTから参照されます。
2バイトオペレータ
- 0x0c01…IsFixedPitch
postテーブルのisFixedPitchを参照。
- 0x0c02…italicAngle
postテーブルのitalicAngleを参照。
- 0x0c03…UnderlinePosition
postテーブルのunderlinePositionを参照。
- 0x0c04…UnderlineThickness
postテーブルのunderlineThicknessを参照。
- 0x0c05…PaintType
CFF2では相当するものがありません。CFF1互換フォントインスタンスを生成する場合はCFF1のデフォルトである0が選択されます。
- 0x0c14…SyntheticBase
CFF2では相当するものがありません。
- 0x0c08…StrokeWidth
CFF2では相当するものがありません。
CFF1フォントでは、PaintType 2にのみ使用されますが、CFF1互換フォントインスタンスを生成を生成する場合は、PaintType0を使用する必要があります。
- 0xc15…PostScript
CFF1ではPostscriptコードの埋め込みが可能でしたがCFF2では廃止されました。
CFF1ではTop DICTにFSTypeキーを用意し、OS/2テーブルのfsTypeフィールドからフォント埋め込み権限を伝達していました。CFF1へ変換を行う場合は、OS/2テーブルのfsTypeから値を得られます。
- 0x0c16…BaseFontName
CFF2フォントに相当するものはありません。
- 0x0c17(12 23)…BaseFontBlend
CFF2フォントに相当するものはありません。
- 0x0c1e(12 30)…ROS
CFF2フォントに相当するものがありません。Font DICTINDEXに複数のFontDICTがあるCFF2バリアブルフォントからCFF1互換フォントインスタンスを生成する場合、変換されたCFF1フォントはCIDキー付きフォントとして生成する必要があり、使用するROSはAdobe-Identity-0である必要があります。これにより、すべてのGIDが同じ値のCIDにマップされ、セマンティックコンテンツは含まれません。
- 0x0c1f(12 31)…CIDFontVersion 12 31
CFF2フォントに相当するものはありません。CFF1フォントインスタンスを生成する場合デフォルト値である0に設定します。
- 0x0c20(12 32)…CIFFontRevision 12 32
CFF2フォントに相当するものはありません。CFF1フォントインスタンスを生成する場合デフォルト値である0に設定します。
- 0x0c21(12 33)…CIDFontType
CFF2フォントに相当するものはありません。CFF1フォントインスタンスを生成する場合デフォルト値である0に設定します。
- 0x0c22(12 34)…CIDCount
maxpテーブルのnumGlyphsを参照。
- 0x0c23(12 35)…UIDBase
不要。UniqueID参照のこと。