Adobe Stock ― カンプライセンスってなに?

多くのストックフォトサービスでは低解像度の画像にウォーターマークを付加してダウンロード出来るようにしています。このウォーターマーク入の画像は簡単にダウンロード可能です。世のブログ記事を見回すとこのウォーターマークを消す方法なんてのもいっぱいあります。しかし、ご注意を。このウォーターマーク付きの画像の利用には暗黙の上に成立するライセンス契約が存在します。ずさんな事をやっているとそのうち痛い目を見ることもあるかと存じます。
という事で、今回はAdobe Stockでのカンプライセンスに関する事をわかりやすくご説明させていただきたいと思いますです。はい。

Adobe Stockも他のサービスと同様にウォーターマーク入の低解像度データをダウンロード可能です。これは用語的には「カンプライセンスバージョン」と呼ばれるものです。このカンプライセンスバージョンの画像は自由にダウンロードして利用して良いものではありません。適用されるのは「カンプライセンス」であり、Stockアセットをダウンロードする事で利用条件に同意したことになるものです。
この情報自体は細かく説明されているのが「Adobe Stock Additional Terms (ja_JP)」のみであり、大半の人は意識せず「ロイヤリティーを払っていないから好き勝手にやっちゃだめ」という認識レベルで取り扱っているのではないかと思います。Adobe Stock Additional Termsに全部書いてるら読めって言われればそのとおりなんですけど、あれ、すごく読みにくいんですよね。
という事ですので、該当部分を引用します。

5.本Stockアセットのカンプライセンス 本第5条に定めるライセンスは、「カンプライセンス」といいます。
(A)Stockアセットのカンプライセンスバージョンは、透かしが入った本作品または本オーディオ作品のいずれかとしてダウンロードされ、Webサイトで特に明記されていない限り、.m4aファイル拡張子が付いた圧縮AACファイルです。
(B)お客様は、本Stockアセットをダウンロードした日から90日以内であれば、最終製品またはプロジェクトにおける本Stockアセットの表示や音声をプレビューする目的に限り、本Stockアセットの「カンプ」(コンポジットまたはプレビュー)バージョンを使用、複製、修正、適応、または表示することができます。明確さのために付記すると、お客様は、ライセンスを購入しない限り、Stockアセットを最終製品またはプロジェクトで使用したり、Stockアセットを一般に公開したりする権利はありません。
(C)カンプライセンスでダウンロードした本Stockアセットが、その後ライセンス購入できる保証はありません。カンプライセンスによる本Stockアセットは「現状有姿」で提供され、いかなる種類の表明、保証、または補償もおこなわれません。

知ってました? カンプライセンスバージョンの利用はダウンロード後90日以内という利用期限が設けられているんです。厳密に対応するなら、ロングスパンのプロジェクトの場合で、この期間を超える場合は新たに当該アセットを再度ダウンロードする必要があるという事です。これはアセットの管理権限がコントリビューター側にある事に関係する事が主な利用であるでしょう。カンプライセンスバージョンをダウンロードして半年後に当該アセットの利用が決定したとして、その期間中にコントリビューターによりアセットの取り下げがあった場合、通常ライセンスの購入自体が不可能になります。という事で、利用アセットの選定は90日を目処に利用可能化どうかを確認しておくというのは理にかなった措置でしょう。もっとも、取り下げなんていつ起きるかわかりませんのでアセットの選定は優先事項と考え、できるだけ素早く利用形態に合ったライセンスの購入をしてください。
また、明記されている通り、最終的な製品やプロジェクトへカンプライセンスバージョンでの組み込みは許されません。もちろん、カンプライセンスバージョンの一般公開もNGです。カンプライセンスバージョンは、あくまでもカンプとしての利用の為に提供されるものだという事は覚えておきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。