さようならESTK

みなさまご無沙汰しております。実はわたくし、社内ノマドワーカー状態でしてそれというのもメインマシンであるいMacが瀕死状態となってしまった為なのですが、新しいまっくさんがいらっしゃるまでの期間は空きマシンを間借りしての生活となっておりますw

そんなこんなで、瀕死のHDDから色々とサルベージしながら別のところで手を動かしているのですが、ちょっとした問題がありまして……Catalinaさんが32bitアプリケーションなんか知らないって言うのが原因なのですが、殆どのツールは諦めますがESTKだけは捨てたくねぇ~って思ってもどうしようもございません。この時の為にVSCode用に型定義ファイル整備したりデバッガに手をいれていた訳です。

でもね、VSCodeでデバッグするのってちょっと煩わしいんですよw

出来ればもっと軽快なワークフローがあればなって思います。で、過去の物を引っ張り出してくるわけなんです。

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CEPリファレンスリリースしました

UXP(Unified eXtensibility Platform)がアナウンスされてからこの方、CEP(Common Extensibility Platform)は死んでしまったかのような扱いになっていますが、そんなことはありません。機能拡張プラットフォームとしては現在も主要なものです。UXPはこれから開発が加速していくプラットフォームであり、全てのアプリケーションが安定した状態でサポートする状況になるには、まだまだ時間を要するものです。

こういった状況でにあり、CEPも開発部門は小さくなってきていますが、まだまだ改良が進められています。

このあたりのAdobe社の機能拡張プラットフォームの悪いところはリファレンスをきっちりと整備しない所です。日本語となると有用なリファレンス類はほとんど見当たりません。この問題についてはわたしが細々と情報を発信し続けてきたことは皆様ご存知のことと思います。しかし、情報を効率よく得るためには系統立てて参照できる仕組みが必須です。

今回リリースしたリファレンスはCEPに特徴的なJavaScripライブラリ類を網羅したもので、全てにサンプルスクリプトを用意しました。

是非、手に取って開発にお役立ていただきたいと思います。(^-^)/

https://ten-artai.booth.pm/items/2409637


[CEP] スクロールバーが邪魔な時のCSS

CEPエクステンションにおいてパネルをリサイズした時にスクロールバーがとても邪魔な場合があります。特に小さいサイズのパネルだとスクロールバーが表示されると殺意を覚えたりしがちです。
そういった場合に心の平穏を取り戻すためにはどうしたら良いかという事をお伝えしたいと思います(^-^)/

とっても簡単で、CEPのバックグランドはChromeEmbededFrameworkなので実質Chromeです。当然WebkitがエンジンですからCSS一本で処置可能です。

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VS CodeをExtendScript用にセットアップする。(Mac版)

年末進行の慌ただしい中、ESTKが停止して世界が阿鼻叫喚に見舞われたことは記憶にあたらしいのですが、そんな中でさらっとESTKは32bitだからもう捨てるね(^-^)/なんて話も飛び出してwwwまあ、大変だったのですが、VisualStudio Codeのプラグインがリリースする事が発表されたのは朗報と言うべきでしょう。以前からVS Code慣れとけって言ってたのはこれに対応する為だったのですが、どれだけの人が真に受けたのでしょうかw
しかしながら、コードヘルパーの実装は見送られるようです。これはいけない、なんとかしなければって思ったのですが、世界は広いものでVS CodeでES編集する手法がありました。
 
こちらなのですが、TypeScript型定義ファイルを用意してTypeScript上でExtendScriptを編集してしまおうという乱暴な方たちです。
 
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ExtendScript用エディタ・エクステンション

あけおめどぞよろという事で平成最後となりましたが、この30年ちょいという期間はほとんどをAdobe社と歩んで来たという印象です。良いんだか悪いんだか自分でもよく分かりませんw
後半の方はひたすら自分が面白いと思う方向へ全力で傾倒して行ったような気がします。そしてしびれを切らした某社が反応せずにはいられなくなったという事なんだと思います。
2019年はいろんな意味で節目を迎える年であり、これより変革へと突き進む激動の時期へと移行します。
まず大きな変化はExtendScriptを取り巻く環境の変化から始まります。昨年末のESTKのトラブルからデベロッパー・エコシステムチームの公式の声明よりESTKの開発停止の報が流れました。それに伴い新しい編集・デバッグ環境についても情報が流れました。
そんなこんなで第1四半期は情報待ちです。みなさまにおかれましてもまずはVS Codeに慣れるように今から準備していただきたいと思います。

さて、そうこう言いましても現状ではESTK等を利用する他ありません。しかし、そこら辺を放置したままというのも片手落ちですから重い腰を上げてエクステンションを用意しました。と言いつつも以前適当に作ったやつの更新なのですがw
以下のリンクよりzxpファイルをダウンロードしてください。

https://drive.google.com/file/d/0B8WPQj-WNG_TbV9zblJGVUpPWDA/view?usp=sharing

インストールにはあなすたしーずえくすてんしょんまねーじゃーが便利かと思います。しかしながら、7z形式の圧縮ファイルですから解凍した上でExtensionsフォルダーに投入してもOKです。
キーマップはvimです。ご注意を(^o^)/


[CEP] JSXファイルの動的読み込み

 
CEPエクステンションのデバッグにはCEF Clientを利用すると便利だという話は以前書きました。(https://forums.adobe.com/community/international_forums/japanese/automation/blog/2018/01/25/cefclientによるエクステンションのリモートデバッグ
このクライアントを利用すればCEP側のJavaScriptは実際にアプリケーション上で動作させ、適宜修正を加えながら再読込し動作を確認することが出来ます。しかし、この再読込出来るのはCEP側だけです。ExtendScript側は再読込することが出来ません。
日頃「アプリケーション側のロジックはエクステンションに組み込む前にESTK等を利用して完全にデバッグを済ませておく」という趣旨の事は口を酸っぱくして言い続けているわけで、わたしのブログをご覧になっている方々はきっと何度も目にしていることだと思います。しかしながら、ExtendScript側もデバッグ時に「あの部分をちょっとだけ変えてみたい…」といった事が少なからず起こってきます。そういった場合においても、いちいちアプリケーションから立ち上げ直すと言った作業を強いられながらデバッグを進めるというのも精神衛生上如何なものかとも思います。
今回はそういったケースでもExtendScript側のロジックを再読込出来る手法を解説します。
 
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