UXP(Unified eXtensibility Platform)がアナウンスされてからこの方、CEP(Common Extensibility Platform)は死んでしまったかのような扱いになっていますが、そんなことはありません。機能拡張プラットフォームとしては現在も主要なものです。UXPはこれから開発が加速していくプラットフォームであり、全てのアプリケーションが安定した状態でサポートする状況になるには、まだまだ時間を要するものです。
こういった状況でにあり、CEPも開発部門は小さくなってきていますが、まだまだ改良が進められています。
このあたりのAdobe社の機能拡張プラットフォームの悪いところはリファレンスをきっちりと整備しない所です。日本語となると有用なリファレンス類はほとんど見当たりません。この問題についてはわたしが細々と情報を発信し続けてきたことは皆様ご存知のことと思います。しかし、情報を効率よく得るためには系統立てて参照できる仕組みが必須です。
今回リリースしたリファレンスはCEPに特徴的なJavaScripライブラリ類を網羅したもので、全てにサンプルスクリプトを用意しました。
是非、手に取って開発にお役立ていただきたいと思います。(^-^)/
4 comments on “CEPリファレンスリリースしました”
2021年の6月に本書を購入させていただきました。このようにCEPのリファレンスとしてまとめて頂けると、たいへん参考になります。解説本としてのデザイン体裁もたいへん良好で、読みやすく探しやすい良書と感じました。
さて、本書の中で、ひとつご質問させてください。4ページ目のshowOpenDialogの解説で、引数fileTypesに配列形式で拡張子を入力すると、選択対象を絞れると書かれています。この機能を利用したく、下記のように入力しました。
var res = window.cep.fs.showOpenDialog(false, false, “Select file.”, “”, [“txt”, “csv”]);
CEP9、Windows環境、InDesign 2021のパネルとして利用したところ、対象ファイルを絞れません。全ファイル形式が対象となります。
何か問題があり、利用できないのでしょうか? もしも利用できないならば、csInterface.evalScriptを使って、ExtendScriptのFile.openDialog(ファイル形式を絞れるファイル選択)に変更いたします。ご存じであればお教えください。
ご購入ありがとうございました。ご活用いただけているようでなによりです。
ご指摘の点、仕様的にはできるはずなんですがおかしくなっているのか、そもそもドキュメンテーション自体が錯誤を含むのか定かではありません。
とりあえず
window.cep.fs.showOpenDialogEx
を試してみてください。
お忙しいところをご返信ありがとうございます。
ご指示のあったwindow.cep.fs.showOpenDialogExで試したところ、選択対象のファイル形式を絞れました。テスト方法は、以下2つです。どちらも成功しました。
①本書のサンプルコードを入力して実行
②質問時にお伝えしたコードのshowOpenDialogのみをshowOpenDialogExに変更して実行
var res = window.cep.fs.showOpenDialogEx(true, false, “Select CSV file.”, “”, [“txt”, “csv”]);
問題となったshowOpenDialogについては、本書のサンプルコードをあらためて入力し試しましたが、やはり出来ませんでした。プロジェクトについては、こちらをあきらめ、showOpenDialogExを使うことにします。
たいへん助かりました。ありがとうございました!
返信ありがとうございます。
showOpenDialogExに変更することで、ファイル形式の絞り込みに成功しました。残念ながら、showOpenDialogの方は依然として出来ません。リファレンス本書のサンプルコードをPDFからコピペしても、同じく絞り込みできません。
プロジェクトには、showOpenDialogExを使います。助かりました。本当にありがとうございました。