InDesignの欧文コンポーザーについて

日ごろ自動長体とかスクリプト使って何とかしていますけど、結構使いどころが狭いんですね。で、なんか別の手段は無いものかって考えるわけですけど、そうそう都合の良い事なんてありません。
まあ、まったく無いわけではないので、今回はそこら辺をお届けいたします。
Adobe欧文段落コンポーザーとAdobe欧文単数行コンポーザー
みなさんは常日頃から「日本語単数行コンポーザー」を利用するという先人の教えを守り続ける良い子だと思うので使った事無い方が大半だと思います。という事で、こいつらの特徴的な挙動を把握していない事と思います。という事で、ごく一部を紹介してみましょう。
ジャスティフィケーションの設定
欧文組版での均等割付けの設定には文字間と単語間の調整の他に文字幅の拡大・縮小が設定可能です。

段落パネルのメニューにジャスティフィケーションという項目があります。

こんな感じなんですけど、文字幅は50%~200%のレンジが設定可能です。
ここを設定してあると……

こちらの例では級数や長平体率は同一で、オーバーライドもかかっていません。こんな感じで文字幅自体を勝手に調整してくれるんですけど、日本語に対しては単語の概念が無かったり、独自のルールが存在したりでうまく機能しません。

この様に±1文字の調整範囲で微妙に文字幅が変化するという挙動となります。
で、使いどころは無いかと考えてみたんですけど日本語文字組版機能を捨てることになるので中々良い例が思い浮かびません。で、一例としてお届けするのが値組です。

こちらに示した値組はフォントがウエイト違いの源の角ゴ、スタイルを適用せずに単純に文字サイズとフォントを直接指定し、Adobe欧文単数行コンポーザーを設定してジャスティフィケーションを50%~200%に設定してあります。この値組の良し悪しについては、もう少し煮詰める必要もあろうかと思います、仕組みとしては選択可能で大量のデータ結合なんかだと、こういった設定を利用する事で後処理の量を減らすという事も可能でしょう。
使いどころは非常に限られますが、何も設定せずとも文字幅を自動的に調節してくれるので検討してみる価値はあるかもしれません。