convertSampleColorメソッドについて

ほとんど参考になる資料がないということで書いておきます。
細かいことを説明すると内部的なカラーマッピングテーブルとかも説明しなくてはいけなくなるのでユースケースから見ていきます。
まずはRGB->CMYKへの変換です。この場合以下のように引数を与えます。

alert(app.convertSampleColor(ImageColorSpace.RGB, [255,0,0], 
       ImageColorSpace.CMYK, ColorConvertPurpose.defaultpurpose));

引数について1つ目が変換元のカラースペース、2つ目がカラー値で上のケースではRGBの数値を配列として与えます。3つ目が変換先のカラースペースです。4つ目が変換用途でこのオプションの影響については後述します。
実行すると指定のRGB値に応じたCMYK値が返されますが、この値はドキュメントに設定されたカラープロファイルの影響を受けます。
つづいてCMYKからRGBへの変換を見てみましょう。

alert(app.convertSampleColor(ImageColorSpace.CMYK,
     [0,0,0,100],ImageColorSpace.RGB,ColorConvertPurpose.exportpurpose))

先程とほぼ同じ構成です。ドキュメントのカラープロファイルが変換に影響するのは先程のRGB->CMYK変換と一緒です。ここではK=100をRGBに変換していますが、この場合ColorConvertPurposeの設定が大きく影響します。Illustrator初期設定ー>ブラックのアピアランススクリーンpreviewpurposeプリント/書き出しexportpurposeに対応して挙動が変わります。これらをリッチブラックに設定してあるとこの2つのパラメータではBlack Preservationが有効になり、内部のカラーマップを参照してRGB->[0,0,0]と最も暗い色に変換されます。defaultpurpose及びdummypurposeではBlack Preservationは効きませんからカラープロファイルからダイレクトに変換されます。また、環境設定で全てのブラックを正確に表示を設定してある場合でもBlack Preservationは働きませんのでdefaultpurposeと同じ結果になります。
これでいいかな? おもちくん???


Illustratorで立体的にループになったテキストの作成方法

えーと…あっちを向いてもNDAこっちを向いてもNDA…いったいわたしにどうしろとw
ということで絶賛停滞中なのですが、Covid-19なんかに負けてられませんから何か書こうと思ったのですが[NDA]なのでAiも認識しちゃって[NDA]なので[NDA]をどうしたものかってなります。ということで、先日Communityでだだ被りで笑うしかなかったやつの供養です。
とりあえず…

こんな感じのをちゃちゃっと作りたいときのチュートリアルです。

1.まず、クルッとしたいテキストをシンボルに登録します。

2.おもむろに四角形を線なし白ベタで描きましょう。

3.それを選択した状態で「効果>3D>回転体」を適用します。

4.陰影を無しに設定した上で、マッピングで側面を選択して先程登録したシンボル(テキスト)を選択して良い具合にクルってなるように調整しましょう。

5.出来上がったら「アピアランスを分割」していらない部分を削除します。

出来上がりました。このクルッとしたやつをクルクルっとした(螺旋)にするにはシンボルを斜めにして登録します。

あとは適宜増やすとオッケーです。


Illustratorの「Diacritics Position」について

昨日目の前をdiacVPosっていうのがとおりすぎていったんですが、こいつって発音記号の縦位置関連のプロパティーだったよなぁ…と思っているうちに見失いました。
後で思い出そうと頑張ってみましたがはっきりとしたことはわからなかったのですが、通勤電車の中でちょっと思い出しました。こいつってあらびっくやへぶらいな方々の為に用意された機能なのです。で、先程大急ぎで調べました。

characterAttributeschilddiacVPosdiacXOffsetdiacYOffsetの3つのプロパティが存在します。では試してみましょう。


グレイで表示されているのがDiacVPosType.DEFAULT_POSITIONです。ピンクがDiacVPosType.LOOSE_POSITION、ブルーがDiacVPosType.TIGHT_POSITIONです。enumeratorにはあとひとつOPENTYPEがあるのですが、現在はOpenTypeフォントを利用しますのでおおよそのケースではDEFAULTと同じになります。

更に数値でダイレクトにdiacritical markを動かしてみます。

app.selection.characterAttributes.diacXOffset = 500;

結果は…

黄色いほうが500移動したものです。

同様に縦方向は

app.selection.characterAttributes.diacYOffset = 500;

として、結果は以下のようになります。

※スクリプト実行時はテキストツールで全体を選択した状態でtextRangeに対して処理を行います。


パスオブジェクトを水平にしよう

みなさまにおかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。

ということで、すでに本年も10%程経過してしましました。なにそれ、こわい! で、結構多忙で何もかも進まない状態のどん詰まりなのですが、ここんとこ結構冷え込んでオフトゥンから脱出するのが一苦労な状況です。みなさまにおかれましてはぱげでそれどころではないものと存じます。ということで、こっそりスクリプトを置いておきます。

続きを読む……



[AI]スクリプトからのエフェクト操作

今回の投稿はクリスマスシーズンに入りましたので、DTPアドベントカレンダーへの投稿として簡単にまとめてみました。
これから年末にかけて多忙な日が続くとは思いますが、皆様が健康にクリスマス〜新年を迎えられますように(^-^)/
 
さて、IllustratorのスクリプトではapplyEffectというメソッドが存在します。これはIllustratorの効果メニューの各項目をスクリプトから適用するためのメソッドです。これに関しては
 
で言及してあります。しかし、この記事にも限界があります。FXG形式の書き出しはCS6以降では廃止された為、それ以降に実装された効果に関しては引数であるXMLを組み立てるためのパラメータがわからないのです。
ということで様々な方たちが色々なところを掘り返してパラメータを調べ始めました。以降でまとめられる手法は上海のスクリプターmoluappleがまとめたものを解説したものです。
 
 
 

コンテンツリカバリーモードを設定する

以下のスクリプトをIllustratorで1回実行し、コンテンツリカバリーモードを設定する。(on/offトグル動作なのでもう一度実行するとリカバリモードを抜ける)
 
app.preferences.setBooleanPreference("aiFileFormat/enableContentRecovery",
!app.preferences.getBooleanPreference("aiFileFormat/enableContentRecovery"));
 
 

Illustrator書類をテキストエディタで開けるようにする

効果をかけたオブジェクトを含むファイルを予め作成しておき、そのファイルをコンテンツリカバリモードで保存します。
 
  1. Illustrator上でファイルを開くダイアログを表示。(まだファイルを開いてはいけません)
  2. 対象ファイルを選択した状態で「Command + Option + Shift(Mac)」「Ctrl + Alt + Shift (Windows)」をプレスしたまま開くボタンをクリックする。
  3. 空のドキュメントが開いた状態で対象ファイルが開かれるのでそのまま閉じる。
 
以上の手順で対象ファイルと同一のフォルダに頭に「_」が付いたファイルが保存されています。
このファイルをテキストエディタで開いて以下の正規表現で検索します。
「BasicFilter\s:\n\((.+?)\)\s1\s0\s\/Filter」
 
以下は「角を丸くする…」の記述部分がヒットしたものです。
/BasicFilter :
(Adobe Round Corners) 1 0 /Filter ,
1 /Visible ,
(Adobe Illustrator.app) /PluginFileName ,
(\212p\202\360\212\333\202\255\202\267\202\351) /Title ,
/Dictionary : /NotRecorded ,
2 /Real (radius) ,←逆ポーランド記法で値とDict名称が書かれている。
/Dict ;
 /Part ,
 
このままではapplyEffectメソッドの引数のXML構造にはなりませんので整形が必要となります。
 
テンプレート
'<LiveEffect name="">'
+'<Dict data="'
+' '
+' I Adobe Effect Expand Before Version 16 " />'
+'</LiveEffect>'
 
上記のテンプレートのDict dataの値として検索でヒットした/Dictのパラメータを成形加工します。
角を丸くする…コマンドの/Dictは以下に抜き出した1行のみです。
2 /Real (radius) ;
  ↓
R radius 2 //(データ型を表すアルファベット1文字、データ名称、数値の3点をスペース区切りで記述する)
 
上記のパターンで/Dictにエントリされている全てのパラメータを整形します。
データ型は、Real→R、Integer→I、Boolean→Bの3点が存在します。
この例ではDictエントリが1点だけなので最終的なXMLは以下の様になります。
'<LiveEffect name="Adobe Round Corners">'
+'<Dict data="'
+'R radius 2'
+'I Adobe Effect Expand Before Version 16 " />'
+'</LiveEffect>'
 
これを用いてスクリプトを書くと「角を丸くする…」は以下のようなスクリプトになります。
var xmlstring = '<LiveEffect name="Adobe Round Corners">'
+'<Dict data="'
+'R radius 2 '
+'I Adobe Effect Expand Before Version 16 " />'
+'</LiveEffect>';
app.selection[0].applyEffect(xmlstring);
 
エフェクトを検索する作業も楽しいので是非お試し下さい。